軽自動車の旧車風カスタム 【其の壱】

純正スチール鉄ツライチ流用

カートレード21がおススメする軽自動車のドレスアップで、最も人気が高いのが、純正スチール鉄ホイールを流用した旧車風カスタムです。今回は、カートレード21のこだわり、「ツライチ」にするためのタイヤとホイールサイズの関係について、お話させて頂きます。

タイヤホイールはボディと「ツライチ」がカッコいい!?

「ツライチ」とは、漢字で「面一」と書くとおり、タイヤホイールをボディ(フェンダー)からはみ出さない程度に、ギリギリまで外側にセットした状態のことをいいます。もともと「ツライチ」は、レーシングカーがコーナリング性能を高めるために、ギリギリまでホイールを外側にセットしたのがはじまりと言われています。

「ツライチ」と一言でいっても、その「程度」は様々で、人によって「ツライチ」の定義も変わってきます。法律では、「はみ出してはいけない範囲」が決められていて、あまり極端な「ツライチ」の場合、車検はもちろん、整備不良車としてディーラーなどへの入庫も断られるケースがあります。また、「ツライチ」によって、ボディ(フェンダー)やバンパーにタイヤが干渉(接触)してしまう恐れもあるため、無用なトラブルを避けるためにもサイズ選びは慎重にしたいところです。

純正スチール鉄ツライチ流用

「ツライチ」にするためのホイールサイズは?

まず、「ツライチ」にするためには、現状からホイールをボディ外側へセットするする必要があります。単純に、ホイールのオフセットを(+50)⇒(+45)⇒(+40)と小さくしていけば、ホイールは外側へセットされるのですが、純正を含め、一般に販売されているホイールでは、リム径とリム幅によってオフセット値は、ほぼ固定されていて自由に選ぶことができません。特に軽自動車用として販売されているホイールは、さらに自由度がありません。

スペーサーを使用して「ツライチ」にすることも可能ですが、ホイールとハブの間に挟み込むタイプのスペーサーは、ナットのネジ山のかかり長の関係で、安全を考えると5mmが限界です。それ以上の厚みを装着する場合は、ロングハブボルトへの交換か、ワイドトレッドスペーサーが必要になります。

何とか「ツライチ」にできたところで、次はタイヤがボディ(フェンダー)と干渉するという問題が出てきます。「ツライチ」はローダウンとセットで考えられることが多いので、ローダウンの場合、さらに干渉の問題は深刻です。

純正スチール鉄ツライチ流用

軽自動車の「ツライチ」には、コンパクトカー用のホイール流用をおススメします!!

コンパクトカー用のリム幅の広いホイールを軽自動車へ流用することによって、2つのメリットがでます。

ひとつは、スペーサーを使用しなくてもタイヤホイールを外側へセットできることです。
例えば、MH21SワゴンR(軽自動車)に純正装着されているタイヤ「155/65R13」のホイールサイズは「13×4J(+45)」ですが、初代ヴィッツ(コンパクトカー)に純正装着されているタイヤ「155/80R13」のホイールサイズは「13×5J(+39)」で、同じ155幅のタイヤに対して、リム幅が1inch(25.4mm)太くなっています。オフセットが同じ数値の場合、1inchリム幅が広がることで、内側と外側にそれぞれ0.5inch(約12.7mm)づつホイールが広がります。初代ヴィッツ純正ホイールのオフセットは(+39)なので、MH21SワゴンR純正ホイールと比べ、合計で約19mm外側へセットすることが可能になります。

ふたつめは、リム幅の広いホイールに組み込むことでタイヤが「引っ張り」状態になり、ボディ(フェンダー)との干渉を避けられることです。
タイヤの種類によっても異なりますが、「155/65R13」のタイヤでは、標準リム幅4.5J、適用リム幅4J~5.5Jのホイールが装着できます。ホイールのリム幅が広がることで、タイヤのショルダー(角)が斜めに「引っ張り」状態になり、ボディ(フェンダー)と干渉しにくくなります。

参考までに、13インチで軽自動車へ流用できるリム幅5J以上のホイールを標準装着している、年式2000年以降のトヨタのコンパクトカーを調べると、このように車種がヒットします。(※ PCD100-4H)

メーカー 車名 型式 ホイールサイズ
リム径 リム幅 穴数 PCD オフセット
トヨタ サクシード NLP51V 13 5J 4H 100 +39
NCP58G 13 5J 4H 100 +39
NCP59G 13 5J 4H 100 +39
トヨタ サクシードバン NCP51V 13 5J 4H 100 +39
NCP55V 13 5J 4H 100 +39
トヨタ プラッツ NCP16 13 5J 4H 100 +39
SCP11 13 5J 4H 100 +39
トヨタ プロボックス NCP50V 13 5J 4H 100 +39
NCP51V 13 5J 4H 100 +39
NCP55V 13 5J 4H 100 +39
NCP58G 13 5J 4H 100 +39
NCP59G 13 5J 4H 100 +39
NLP51V 13 5J 4H 100 +39
トヨタ ヴィッツ NCP15 13 5J 4H 100 +39
SCP10 13 5J 4H 100 +39
SCP13 13 5J 4H 100 +39
NCP10 13 5J 4H 100 +39

同じ車種でも微妙な個体差があり、リム幅を広げることで、外側のボディ(フェンダー)干渉同様、内側(インナー)のサスペンションやアームへの干渉も考える必要があります。
車高や足回りの形状、タイヤの種類によっても細かな違いが出るため、理想の「ツライチ」にするセッティングは非常に奥が深いものです。

純正スチール鉄ツライチ流用