こんにちは。
『他メーカーの純正ホイール流用』について
気になる事がありました。
先日、ラパン純正のアルミホイールを
スズキのエブリイ(EVERY)が流用して履いているのを見かけました。
タイヤサイズは155/65R13。
現行ラパンのアルミホイールは14インチなので、
前の型(HE21S)からの流用かと思います。
ホイールについて言えば、
大きな問題は無いように思われました。
しかし、程なく自分の間違いに気づきました。
車体がエブリィではなく、ホンダのアクティ(ACTY)だったのです。
どちらも軽バンなので、
足回りに気を取られ、スズキ車だと思い込んでいたのです(汗)
ホイールを他車種に流用する場合、
インチ数やPCD、インセットやキャリパーの逃げをクリアすれば装着は可能です。
しかし、メーカーが違う場合はハブ径にも注意が必要です。
例えば、一般的なホンダ(PCD100・4穴)のハブ径は56mmですが、
一般的なスズキ(PCD100・4穴)のハブ径は54mmです。
スズキ・ラパンのホイールをホンダ・アクティに使用すると、
車体のハブより、ホイールのハブ径が小さいことになります。
ホイールのハブ径が大きい場合は特に問題はありません。
一般的な社外品(PCD100・4穴)のハブ径は67mm程度で、
どのメーカーにも装着出来るよう、大きめに作られています。
とはいえ、ハブ径は出来るだけ合わせた方が良いので、
同じメーカーで流用したりもするわけです。
なぜこんな事になったのか。
検索してみると、
ラパン(HE21S)13インチホイールのハブ径は60mmと書かれているサイトがあり、
それを参考にしてしまった様でした。
エブリィのハブ径も54mmのはずですが、それも60mmと記載されていました。
私の知る限り、ラパンの13インチホイールのハブ径は54mmです。
実際測ってみて、ラパン純正ホイールでハブ径60mmは見た事が無いのです。
ホイールのハブ径が小さいと、どうなるでしょうか。
ホイールが奥まで入らず車体と密着しないので、不安定になります。
この状態では走行中にナットが緩んでしまうので、
強い力で無理やり締め込む事になります。
通常は車体とホイールは密着しているので、
対角線上にナットを締めていけば
ハブボルト4本に均等に力が加わります。
ですが、ハブ径の小さいホイールを無理やりつける場合は、
ジェンガの様に強い力のかかる部分と、
力のかからない部分が生じて、
車体のハブボルトが伸びて折れたり、
ボルトが曲がってしまったりして、
交換が必要になるのです。
折れたボルトがナットに詰まった状態です。
スペーサーを入れてハブを逃せば取り付け自体は可能ですが、
ナットのかかりはその分少なくなります。
また、ホイールのハブ径を削って広げる場合もありますが、
こだわりが無いのであれば、お勧めはできません。
メーカー違いの純正ホイール流用は、
必ずハブに合ったものをご使用ください。
ご自分で装着される場合には、
難があるのでハブ径の違いに気づくと思われますが(汗)
そのまま、無理やり締め込まずに、
必ずお近くのモータースさんにご相談ください。
カートレード21ではタイヤホイール適合のご相談にもお答えします。
ハブ径の適合については、こちらのページも参考にしてみてください。
カートレード21:『ハブ径の適合について』