11月に近づき、気温もだんだん低くなってきましたね。
北陸での初雪は例年11月の終わり〜12月の始めですが、
在庫の少ないサイズは早めの確保が大切です。
今回は、タイヤの履き替えの時期に向けて確認しておきたい
タイヤの位置交換「ローテーション」についてご説明させていただきます。
■ ローテーションはなぜ必要?
タイヤは4本が均一に摩耗するわけではありません。
コンパクトカーなどの前輪駆動車(FF車)は前輪が、
スポーツカーや大型車に多い後輪駆動車(FR車)は後輪が、
それぞれ減りが早くなります。
特にFF車は駆動輪が操舵輪を兼ねるため負担が大きく、
後輪の2倍程度の速さで摩耗が進みますから、
毎回同じ位置に取り付けると、
前輪だけ溝が先に無くなってしまいます。
これを均一に摩耗させてタイヤの寿命を延ばすため、
取り付け位置を入れ替える「ローテーション」が必要なのです。
■ ローテーションの基本
ローテーションの方法は、
車の駆動方法やタイヤの種類(方向性パターンの有無)によって異なります。
自分で行う場合はスペアタイヤを使って
順にローテーションさせる事になり面倒ですが、
ガソリンスタンドやタイヤショップに頼めば30分ほどで作業をしてくれます。
また、スタッドレスタイヤに履き替える地域では、
外したタイヤがどの位置にあったか一目でわかるように、
「右前」など袋に記入てしておくと便利です。
■ 前輪駆動車(FF車)
■ 後輪駆動車(FR車)・4WD
■ 方向性パターンのタイヤ
一般的なタイヤに回転方向の指定は有りませんが、
溝の向きに方向性を持たせることで排水性能や運動性能を高めた
「方向性パターン」のタイヤもあります。
扁平率の低いタイヤには方向性パターンの場合が多く、
タイヤ側面には「ROTATION」の文字と矢印の記載が有ります。
FRスポーツカーなど前後でタイヤサイズが異なると
ローテーションは出来ませんのでご注意ください。
■ ローテーションの注意
メリットの多いローテーションですが、
操作性が変化するなどのデメリットも有ります。
また、スタッドレスタイヤでは、
著しい摩耗の変化によってサイプが乱れると
本来の性能が発揮できない場合があります。
まずは自分の目で
タイヤの状態をしっかりチェックすることが大切です。