カートレード21がおススメする軽自動車の旧車風カスタム。今回は、純正スチール鉄ホイールの具体的な流用方法について、お話させて頂きます。
前回、コンパクトカー用のリム幅の広いホイールを軽自動車へ流用することによって「ツライチ」になる事を説明しましたが、どんなホイールでも流用が出来る訳ではありません。
まず、ホイールサイズを理解しましょう。
ホイールのサイズは、一般的に「13×5J(+39)100-4H H54mm」というように表記されます。これは、リム径13インチ、リム幅5J、オフセット+39、PCD(ピッチ)100、穴(ホール)数4H、ハブ径54mmを意味します。このほかに、ナット座面形状のテーパー座と球面座があります。国産車ではホンダ車が球面座を採用していて、その他のメーカーがテーパー座を採用しています。
まず流用で重要になってくるのが、PCD(ピッチ)と穴(ホール)数です。PCD(ピッチ)とは、車体にホイールを固定するホイールナット(ボルト)1本、1本の中心をつないで出来る仮想円の直径をmmで表した数値です。軽自動車は1998年10月の規格改定により、ほぼ全ての車種が「PCD100-4H」になったため、当然流用にも「PCD100-4H」のホイールを使います。
ちなみに、1998年10月の規格改定以前の軽自動車には「PCD100-4H」「PCD110-4H」「PCD114.3-4H」が存在しますが、話が複雑になるので、今回は考えないようにします。
流用するならハブ径を合わせる!!
次に重要になってくるのが、「ハブ径」です。ハブ径とは、ホイールの中心にある穴の直径のことで、センターボアとも呼ばれます。ホイール交換時、ホイールのハブ径が車のハブより大きくないと装着が出来ません。また、ホイールのハブ径を車のハブに合わせることにより、高い精度で回転中心を出すことが出来ます。
物理的には、「大は小を兼ねる」で、ハブ径の大きいホイールを使用すれば、どんな車種にも流用が可能なのですが、カートレード21では、あえてハブ径を合わせる流用方法をおススメします。せっかく精度の高い純正ホイールを流用するのですから、この部分はこだわりたいところです。
表のように、国産車の「PCD100-4H」ホイールには、4種類のハブ径が存在します。
ハブ径 | 自動車メーカー | |||
54mm | トヨタ マツダ ダイハツ スズキ | |||
56mm | ホンダ 三菱 | |||
59mm | 日産(旧) スバル | |||
60mm | 日産 |
ハブ径が共通の自動車メーカー純正ホイールを流用。
ダイハツ・スズキ軽自動車にトヨタ・マツダ純正ホイール、スバル軽自動車に日産(旧)純正ホイールなどが代表的な流用方法となります。また、球面座を採用しているホンダ車の場合は、フィットなどのコンパクトカーのホイールをライフなどの軽自動車へ流用する事で、純正球面座ナットをそのまま使用する事が可能となります。
カートレード21にご相談いただければ、純正ホイールを流用した、ご希望のセッティングをご提案させて頂きます。ターボなどの過給機付きならインチアップ、NA車ならインチキープなど、車のパワーに合わせた流用や、ボディーカラー・ボディー形状・雰囲気に合わせたカスタムペイントもおススメです。