前回は、買取した車両を簡単に紹介しました。⇒第1回【買取入庫】はこちら
今回より、対策・修理の必要な箇所をピックアップしていこうと思います。
第2回では、個人的に最も重要視している外装を見ていきます。
いくらセカンドカーとはいえ、見た目がボロボロでは、これから手を入れる気にもなりません。
偏見かもしれませんが、外装の程度を見れば、この車がどのように扱われて来たかが分かる気がします。
年式相応の劣化はあったとしても、外装の傷・凹みなどを直さず、そのまま放置してある車は機関系も期待出来ません。
いわゆる乗りっぱなし状態で、外からは見えない部分に大きなダメージがある場合が多々あります。
見た目ボロボロでも完璧に整備されているなんて車は、あまり見たことがありません。
車検には全く関係ありませんが、このトッポBJには唯一、ルーフ(天井)に大きなダメージがありました。
表面のクリア層が剥がれ、塗装膜の下の鉄板が腐食しています。
10~20年以上前の車は、クリヤーコート塗料の質がまだ低かったためだと思います。
特にブラックボディーの青空駐車は、経年により、かなりの確率でルーフやボンネットが白ボケしてきます。
ここまで腐食が進むと、素人にはどうこう出来るレベルでは無いので、このままの状態で我慢するか、思い切って板金塗装業者で修理するか、判断が難しいところです。
ルーフの修理は結構手間が掛かるので、修理するとなると安く見積もっても3~5万円の出費の覚悟が必要です。
ボンネットにも少しですが、腐食が見られます。
この程度なら、さほど目立たないので、そのままにして置くことにします。
左リアフェンダーにも錆が出ています。
リアフェンダーも低年式車では、よく錆びる箇所です。
原因は、融雪剤の塩化カルシウムが、ボディー・フレームの隙間を通って、内側から侵食させているためです。
こちらも車検には関係無いので、気にしなくても良いのかもしれませんが、これ以上錆が進まないように何か簡易的に補修しようと思います。
この年式になるとワイパーアームも当然錆びています。
ワイパーは意外と目に入るポイントなので、ここが錆びているとボディーが綺麗でも古臭く見えてしまいます。
新品交換でもそれほど高い部品ではありませんが、これは取り外して修理・再塗装しようと思います。
ついでにワイパーブレードも消耗品のため新品に交換します。
左フロントドアには、縦にうっすらとした凹みがあります。
駐車場でのドアパンチの跡のようです。
ボディーが黒なので光の当たり方によっては少し目立ちますが、とりあえずそのままにして置きます。
ヘッドライトのレンズの劣化・黄ばみも気になるところです。
劣化して曇ったヘッドライトは、車検でも光量不足で不合格になることがあります。
レンズ磨きでも、ある程度は透明度が復活するのですが、樹脂製のヘッドライトは、時間がたつと直ぐに元の曇った状態に戻ってしまいます。
こちらはヘッドライトのHID化にあわせて、比較的状態の良い中古の部品を探そうと思います。
ヘッドライトが透明でクリアなだけで、古い車でも古臭く見えなくなるから不思議です。
タイヤについては鉄ホイールにスタッドレスタイヤの組み合わせで、ちょっと残念な印象を受けます。
タイヤの年式も新しく溝もまだまだ残っているので車検には問題ありませんが、登録が完了したら即交換したいと思います。
外装については、年式相応の劣化(主に錆)は見られますが、ルーフの腐食以外には、そこまで大きなダメージは無い事が確認出来ました。
レンズ類の割れ・欠損なども無く、このままでも車検で不合格になる箇所はなさそうです。
お世辞にも極上車とは言えませんが、セカンドカーとして使用する事を考えると、程度は悪くないと思われます。
修理箇所 | 修理内容 | 交換部品 | 部品価格 | 修理工賃 |
ルーフ | 板金修理(錆取・塗装) | 3~5万円 | ||
左リアフェンダー | DIY補修(錆取・塗装) | |||
ワイパー | DIY補修(錆取・塗装)・ブレード交換 | 左右ワイパーブレード | 1,000円×2 | |
ヘッドライト | ユニット交換 | 左右ヘッドライトユニット(中古) | 5,000円×2 |
次回は、リフトアップして下回りを中心に修理・整備が必要な箇所を見ていこうと思います。⇒第3回【下回り点検】はこちら